AI音楽をめぐる「壁のある庭園」論争
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今日もとても興味深い記事を見つけたので、紹介させてください。
Billboard誌が報じた、AI音楽をめぐる業界の大論争についてです。
「1日6万曲」という数字、すごくないですか?
これ、人間のアーティストが毎日6万人デビューしているのと同じようなインパクトです。
しかも明日も、明後日も、同じペースで増え続ける。
音楽業界がこの現実にどう向き合うか、
まさに今、歴史的な議論が繰り広げられています。
記事の中で特に面白いと感じたのが、
「ウォールドガーデン」(直訳で「壁のある庭園」)
という考え方をめぐる対立です。
「AI音楽をプラットフォームの外に出さないようにすれば著作権は守れる」
という発想は一見合理的に聞こえます。
でもSunoのポール・シンクレア氏が言うように、
「過去25年間、音楽を閉じたシステムに閉じ込めていたら、今のストリーミングは生まれていなかった」
という指摘には、はっとさせられます。
iTunesが登場したとき、ストリーミングが普及したとき、業界は常に「技術の開放」によって新しい価値を生み出してきました。
その歴史を思えば、彼の主張には重みがあります。
一方で、UMGが推進する「アンチダイリューション」という考え方も、非常に現実的で賢いアプローチだと思います。
AIの音楽を排除しようとするのではなく、
「AIコンテンツによってアーティストへのロイヤリティが薄まらないようにする」
という仕組みを契約レベルで担保していく。
これは感情論ではなく、経済の仕組みとして音楽家を守ろうとする姿勢で、個人的にはとても好感が持てます。
WMGのロバート・カインクルCEOが「白か黒かで語りすぎている」
と言ったのも印象的でした。
AI=悪、人間=善
という単純な構図ではなくて、技術と人間の創造性がどう共存できるかを、地道に模索していく姿勢。
これが今の音楽業界に一番必要なことなのかもしれません。
Bandcampのようにシンプルに「AI楽曲は禁止」と割り切ったプラットフォームがあることも、それはそれで一つの誠実な姿勢だと思います。
ユーザーに「ここは人間が作った音楽だけの場所」というブランドを提供する、という考え方は、これからニーズが高まっていく可能性もあります。
AI音楽の波を完全に止めることは、技術的にもほぼ不可能だというのは多くの専門家が認めるところです。
大事なのは、この波を前提にしたうえで、アーティストが正当に評価され、報酬を得られる仕組みをどう作るか、ではないでしょうか。
この議論、まだまだ続きそうですし、日本の音楽業界にとっても他人事ではありません。
引き続き注目していきたいと思います。
👉引用元のニュースを要約すると・・・
現在、音楽ストリーミング業界では、AI生成楽曲の急増が大きな議論を呼んでいます。
Deezerでは1日6万曲ものAI楽曲がアップロードされており、Spotifyでも同様の規模と推定されています。
この問題の核心にあるのが「ウォールドガーデン(壁のある庭園)」という概念です。
これはAI音楽をプラットフォーム外に持ち出せないよう制限する仕組みで、
UMGとの訴訟を和解したUdioはこれを受け入れた一方、Sunoはオープンな姿勢を維持しています。
各プレイヤーの立場は様々で、SpotifyはAI楽曲を「カタログ拡大のチャンス」と捉え規制に消極的。
BandcampはAI楽曲を全面禁止。
WMGのCEOはこの問題を「白か黒かで語りすぎ」とバランスを重視する姿勢を示しています。
また、UMGはロイヤリティ希薄化を防ぐ
「アンチダイリューション条項」
を各社との契約に盛り込む取り組みを進めています。
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「AI音楽を“配信できる音”へ再構築」翻訳本を出版しました!


